甲状腺センター
基本情報
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診療内容と特色
甲状腺はのどにある10g程度の甲状腺ホルモンを産生する小さな臓器であるが、ホルモン異常、自己免疫疾患、がん等様々な病気が比較的高頻度で発生することが知られている。ほとんどの疾患は適切に治療すれば命にかかわることは稀であるが、その反面完治させることは難しく、長期にわたる適切な管理が必要となる。また、甲状腺ホルモンは全身の臓器や精神状態に影響をもたらし、また妊娠・出産にも影響するため、多くの専門家との連携の上で診療する必要のある患者もしばしばでてくる。
当センターは甲状腺学会認定専門医施設であり、甲状腺専門医が診療を担当している。バセドウ病・橋本病等の甲状腺ホルモン異常の診断・治療から甲状腺がんの診断まで甲状腺が関連する病態を幅広く診療し、バセドウ病眼症や甲状腺疾患合併妊娠の管理等にも対応している。また最近問題になっている甲状腺がんの過剰診断例の経過観察についても全国から相談を受けている。
当センターでは甲状腺腫瘍に対する超音波ガイド下穿刺吸引細胞診、甲状腺の核医学検査・治療等、甲状腺疾患の特殊な検査・治療が実施可能である。特に穿刺吸引細胞診は、痛みが少なく短時間で実施できる方法を用いており、超音波検査専門の外来枠を開設しているため患者は1回の受診で超音波検査を受けてすぐにその場で結果の説明を聞くことができ、必要あればその場ですぐに細胞診を受けることができる。甲状腺嚢胞に対する経皮的エタノール注入療法(PEIT)も実施している。
当センターは地域のかかりつけ医からの紹介数が非常に多いのが特徴であり、甲状腺に問題がある症例の紹介を受けた場合、当センターで診断や治療方針を決定し、病状が安定した段階でかかりつけ医への逆紹介をするなど、最終的に患者の通院負担を最低限にできるような治療方針をとっている。
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