地方独立行政法人りんくう総合医療センター

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泌尿器科

基本情報

診療内容と特色

 

りんくう総合医療センター泌尿器科は、日本泌尿器科学会認定専門医教育施設、拠点教育施設であり、現在4名の医師(指導医:1名、専門医:3名、泌尿器腹腔鏡技術認定:1名、泌尿器ロボット手術認定:3名)で構成されており、南泉州地域の基幹病院として泌尿器科疾患全般の診療を行っております。泌尿器科悪性腫瘍(腎癌、膀胱癌、腎盂尿管癌、前立腺癌、精巣癌、陰茎癌)、尿路結石症、尿路感染症、排尿障害、小児泌尿器科疾患(包茎、停留精巣)をはじめとする泌尿器科の病気を治療することが可能です。

外来診察は月、火、木、金曜日の午前に行っており、午後からは膀胱鏡検査、経直腸的前立腺生検(基本外来で)、尿路造影検査、膀胱内圧測定・内圧尿流検査等を行っております。泌尿器科救急疾患に対しては時間外でも対応しております。手術日は水曜日と金曜日です。2023年の年間外来患者数は15,911名(新患数534名)、年間入院患者数は621名、年間手術件数(ESWLを除く)は385件でした。

副腎腫瘍、腎癌、腎盂/尿管癌に対しては腹腔鏡下手術(年間約25件)、膀胱癌に対しては経尿道的膀胱腫瘍切除術(年間約100件)および膀胱全摘+尿路変更術(年間約5件)、尿路結石症に対しては経尿道的結石砕石術(年間約90件)、経皮的経尿道的同時結石砕石術(年間約10件)、ESWL(年間約60件)、前立腺肥大症に対しては経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術(年間約25件)、尿膜管遺残に対しては腹腔鏡下尿膜管摘除術(年間約5件)を行っております。

泌尿器科の進歩は著しく、外科的治療では腹腔鏡手術やロボット支援下手術といった低侵襲治療が普及し、薬物治療では革新的な新薬が次々に生み出されております。当科ではスタッフ一同、多くの患者様から「ありがとう」と言っていただけるように、患者様に最新で良質な医療を安全に提供できるように努力してまいります。泌尿器科のご病気でお困りのことがあれば、ぜひ当科を受診してください。いずれの疾患に対しても真摯に対応させていただきます。

地域医療機関へのメッセージ

① ロボット支援下手術
  • 2023年12月当院にも手術支援ロボット「ダヴィンチXi」が導入され、12月20日よりロボット支援下前立腺全摘術を開始しました。以降、順調に症例数を重ねており、2024年9月時点で32例に施行しております。
  • 腎部分切除術については腹腔鏡下(2023年は8例に施行)で施行しておりましたが、2024年5月からロボット支援下腎部分切除術を開始しております。
② 尿路結石症
  • 尿路結石に対する外科的治療では、持続潅流装置(ウロマット)、細径腎盂鏡(ミニパーク)、レーザー砕石装置に加えて圧縮空気砕石装置(リソクラスト)も使用して、あらゆる結石に対して安全かつ効率的に治療しております。
  • 結石性腎盂腎炎による敗血症性ショックに対しては、救命診療科と緊密に連携して治療を行っております。
③ 経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)
  • 2019年9月から開始した前立腺肥大症に対するHoLEPは順調に症例数を重ねており、大きな前立腺肥大症に対しても対応可能となっております。
④ 前立腺癌に対する遺伝子検査
  • 2020年12月、BRCA遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌(約10-18%)に対してオラパリブという内服薬が使用可能となり、BRCA変異を有する転移性去勢抵抗性前立腺癌を特定し、病因にあった治療戦略をとることが重要となりました。
  • 当院ではBRCA遺伝子検査のオーダーが可能であり、2024年9月時点で、26例に施行し2例(7.7%)で変異を認めました。
  • 遺伝子パネル検査については、主に和歌山県立医科大学に紹介しております。

外来診療受付時間

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