総合内科・感染症内科 専攻医募集
特徴・目標
平成25年4月に発足した総合内科・感染症内科では、診断のついていない症状ではじめて当院を受診され、どの専門科を受診すればよいかわかりにくい患者様に対して、専門分野を横断的に診療する幅広い総合診療を行っています。さらにその際に感染症および膠原病の診療を行う機会も多く、これも当科にて診療を行っています。
具体的には、一般内科疾患全般(内科救急疾患を含む)をはじめ原因不明の持続する発熱(不明熱)、関節痛などといった症状を持たれた患者様の外来、入院診療を行います。またその際に、高度な専門医療を要する場合には適切な各専門科に紹介させていただきます。さらに、当科以外の各専門科において入院治療を要する患者様に対しても、専門科と良好なコミュニケーションを保ち、多角的に相互補完するバランスのとれたチーム医療を実践し、患者様の全身管理のサポートを行っています。
また、輸入感染症の診療(熱帯熱マラリア、デング熱、腸チフス、パラチフス、寄生虫疾患など)も当科の重要な任務の1つです。 特に当院は、厚生労働大臣指定の我が国で4か所の特定感染症指定医療機関の1つであります。当科にて感染症センターに入院された患者様の診療を行っています。これまでにエボラ出血熱疑似症患者や、MERS疑似症患者の対応も行っております。
救命診療科との相互連携を深め、救急医療を含む総合診療と高度な専門医療とが多角的に相互補完する、これからの地域医療を支える新たな診療体系の構築を目標に、総合診療の強化を目指しています。
取得できる資格
- 総合内科専門医
- 感染症専門医
- リウマチ専門医 など
後期研修の特徴(研修内容)
- ① 入院患者様の診療
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基本的に当科では科の特性から予定入院の患者様は少なく、総合外来や救急外来から緊急入院となった患者様の診療にあたります。疾患は多岐に渡り、感染症(肺炎、尿路感染症、皮膚・軟部組織感染症、人工物感染、感染性心内膜炎など)のみならず自己免疫疾患(関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなど)や成人スティル病といった多彩な炎症性疾患の診断および治療を行います。
さらには、炎症性疾患のみならず電解質異常や神経疾患、アレルギー疾患などの診療にもあたります。
専攻医は主治医として診療を行いますが、当科では毎日朝と夕1日2回のカンファレンスを行っており、指導医から適格な指導をいつでも受ける事が可能です。
患者様の状態を最優先に診断や治療を共に並行して行う能力を身に付けることができます。 - ② 外来
- 週1-2回は初診ならびに予約患者様の外来診療を担当して頂きます。外来では発熱、咳嗽、腹痛、頭痛、関節痛、めまい、痺れ、体重減少など様々な訴えで受診される初診患者様の診療や、自身が入院で担当した患者様の退院後のフォローも行います。外来でも常に指導医からの助言が得られる体制が整っており、様々な主訴で来院される患者様に対する診療技能の向上を図ることが可能です。また、初期診断から入院診療、また退院後まで治療経過を自身で追うことで、疾患の経過を横断的に把握できます。 一般外来の他に、国際渡航ワクチン外来も行っており国際的な疫学を学ぶ機会も得られます。
- ③ コンサルト
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院内入院患者様の発熱や炎症反応上昇などに関するコンサルトを他科より引き受けます。ベッドサイドでの診察や臨床経過を踏まえ、主治医と相談しながら適切な治療方針を決定していきます。
また、ICU入室中の患者様に関しては、担当医として感染症の関与が無いか連日注意深く観察し、主治医の先生と連携しながら介入させて頂いております。 - ④ ICTの活動
- 当科では院内および外来で提出された各種培養結果での陽性例は全例確認しております。中でも、菌血症症例や当科で介入が必要と判断される症例に関しては、主治医に連絡を行い治療方針に関して相談します。週に1回、介入を要する症例に関して医師・看護師・薬剤師・細菌検査室技師から構成されるICTメンバーで協議します。感染対策面での助言や抗菌薬適正使用、経過フォローの方法につき主治医と相談します。また、週に1回院内環境ラウンドにも参加頂き、感染制御の分野に関する知識や対応も学ぶ事ができます。
- ⑤ 教育
- 診療に際しては、指導医による指導も受けながら、同時に初期研修医に対する教育も担って頂きます。特に感染症診療においては原則に基づき患者背景や原因臓器を把握し、起因菌の想定に際してはグラム染色なども研修医自ら積極的に行い治療方針に役立てております。
- ⑥ 学術活動
- 臨床のみならず、学会発表や論文作成に関しても指導を受ける事が可能です。例年研修医の先生方が日本内科学会、日本感染症学会、日本環境感染学会、日本熱帯医学会などで発表を行っております。
- ⑦ 海外研修
- 2015年には当科専攻医が、大阪大学微生物病研究所・大阪大学医学部附属病院感染制御部が共同で実施している海外短期研修である「タイ・ミャンマー国境における現地で学ぶ熱帯感染症医師研修」にも参加しております。異国の政治・経済・民族紛争と医療との関わりを肌で感じ、国際的な視点で感染症診療を考える機会も得ることが可能です。
このように、当科では非常に幅広い分野に渡る研修が可能です。感染症診療に関しても、一般市中感染症から院内感染症、さらには当科の特徴でもある輸入感染症まで経験することができます。
平成30年度、日本専門医機構による専門医プログラム稼働後の対応について
- 基幹病院として研修が可能です。
スタッフ
総合内科・感染症内科スタッフについては、下記をご覧ください。
りんくう総合医療センターサイト
「総合内科・感染症内科 スタッフ紹介」
問い合わせ先
問い合わせ先 |
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りんくう総合医療センター 総合内科・感染症内科 倭 正也 (部長兼感染症センター長兼院内感染対策室長兼臨床研修センター副センター長兼産業医)
りんくう総合医療センター
TEL:072-469-3111(代表) |
募集要項
- 「専攻医募集要項」ページをご覧ください。