2023年4月 理事 兼 副病院長 兼 看護局長 井出 由起子
看護管理室には、副病院長 兼 看護局長1名、副看護局長3名が所属しています。診療局や事務局等、多職種他部門との連携を図りながら、日々発生する様々な看護に関する管理上の問題を解決し、患者さまにより質の高い看護を提供できるよう働きかけています。看護局に所属する約550名の看護師・看護補助者の就労管理・人的管理の他、看護局の理念に基づいた看護がよりよい形で患者さまに提供できるよう、看護のクオリティ管理も行っています。いつでも誰でも話ができるような、風通しのよいオープンな看護管理室を心がけています。
私が所属する病棟は、主に産婦人科の患者さまですが、他の診療科の患者さまも入院されます。そのため、年齢層は0歳から90歳前後まで幅広い病棟です。
仕事内容は、食事の配膳、下膳、処置室や分娩室の片付け、ゴミ出し、退院時の清掃やベッドメーキング、環境整備など多岐に渡ります。
最初は、覚える事が大変で気持ちもいっぱいいっぱいでした。また、患者さまと接することも緊張の連続でしたが、看護師をはじめとする他スタッフに助けられ少しずつ仕事をこなせるようになりました。
仕事に慣れていくと、次第に患者さまをただレントゲン室に搬送するということだけでなく、お話をして不安を少しでも和らげることができればと思えるようになりました。また、出産という人生の大きなイベントのお手伝いに参加出来る事は大きな喜びです。苦しい出産やそこに至るまでの入院生活、様々なドラマの中、患者さまが精一杯頑張っている姿から生きる勇気を与えてもらっています。赤ちゃんのパワーは無限なのだと日々感じています。
助産師が「お産はひとつひとつ奇跡なのよ」という言葉が私の中にいつもあり、今日も頑張ろうと思う日々です。
救急救命士とは、病院や診療所に搬送される途中の患者さまに救急救命処置を施すスペシャリストです。2022年10月に救急救命士法が改正され、これまでは病院や診療所に到着するまでの間だけの活動に限定されていましたが、病院内でも救急外来や初療室から患者さんが入院するまでの間であれば、救急救命処置を実施する事が可能となりました。
救急救命士が行える処置としては、バイタルサイン測定や胸骨圧迫、止血処置など一般的な医療活動はもちろんの事、心臓や呼吸の止まっている患者さまに対して、医師の指示を受け点滴や気道確保、薬剤投与などの医療行為を行う事ができます。
実際に当院でもこれらの救急救命処置を実施しています。当院は独自の教育システムを取り入れており、個々のレベルに応じた教育を行い、段階的に行える救急救命処置を分けています。自己のスキルアップを感じながら実際の救急現場での活動を行うことができています。また当院はドクターカーを保有しており、救急救命士も医師、看護師と共に出動し現場活動を行っています。救急救命士もチームの一員として活動する事により、それぞれの職種がもつ専門性が発揮されることで、人命救助に要する時間の短縮に繋がります。1人でも多くの人命救助に携われる事にとてもやりがいを感じています。
私たちは看護事務クラークとして、7階山側病棟で勤務しています。業務の内容としましては、入退院の案内・面会の案内・書類整理・電話対応などがあり、医師・看護師・薬剤師等の他職種のスタッフとの連携もしっかりととっていく必要があります。
私たちの病棟は循環器内科と心臓血管外科を主科としている病棟です。循環器内科は、カテーテル治療の患者さまが多いため入院期間も短く、入退院の多い病棟となっています。1日の入院数と退院数が大変多いため、看護師・薬剤師と協力し合いながら日々頑張っております。
入院患者さまが、病棟で最初に対応するスタッフが看護事務クラークになるため、私たちは特に言葉遣いや身だしなみに気をつけるよう心がけております。いろいろなご意見を頂きますが、「ありがとう」といった感謝の言葉や元気に退院される患者さまの姿にやりがいを多く感じています。
私は他院で約5年間看護助手として勤務し、2022年5月から入職しました。
看護助手業務は間接業務がメインでしたが、介護福祉士は根拠に基づき直接実践が求められるため不安でした。実際勤務し始めると、介護福祉士の先輩や看護師の方、看護補助者の方が丁寧に教えてくださり、悩み事も親身になって一緒に考えてくれ、徐々に不安はなくなっていきました。
病院は施設とは異なり、多職種の方や認定看護師や専門看護師の方とのカンファレンスに参加し学べる事も多く、患者さま一人一人に向き合い、ニーズに沿ったケアを提供できる一員になっていることにやりがいを感じています。
また病棟内でスタッフや患者さまにも参加していただける季節のイベントを定期的に実施しています。クリスマスでは、サンタクロースの衣装で病室を訪室した際に喜んで涙される患者さまもいらっしゃいました。そのような姿を見たときはスタッフ一丸となってやってよかったと感じました。夏には七夕まつりの短冊に願い事を書いてもらい掲示してもらうイベントを行っています。
今は入院生活の中で患者さまの近くで関わることができることにやりがいをみつけ、よりよいケアや企画を提供できるように、日々学習に取り組んで自身の知識や技術の向上に努めています。